本サイトではアフィリエイト広告を利用しています

Netflix VOD アクション 映画

[Netflix]花火で戦闘ヘリを撃墜 ロストブレット3

ロストブレット3

Netflix オリジナルのド派手なアクション大作『ロストブレット』シリーズ、今回は三部作の最終章で『ラスト・ブレット』としてリリースされました。見どころは、前作同様、ど派手な車改造ど派手なカーアクション、ドラマ的にはフランス警察の汚職に絡む人間模様という感じです。軽くスパイスされている恋愛系の小ストーリーは普通にフランス的ですが、米国などでもウケるような元のさやに納まり系という、フランス作品としては面白みに欠ける純愛模様をもじった感じも加味してきました。

第1作の結末から待ち望まれていた、リノとアレスキの対決が序盤から始まり、緊張感が一層高まります。第3話で突如正体が明かされた感がある(皆、予想はしていたけどね)、悪徳麻薬密売組織の糸を引く腐敗した警察署長、アレクサンダー・レスの策略に早速巻き込まれたリノは、シャラス殺害犯への復讐劇の行方を左右するかもしれない最後の試練に身を投じる羽目になります。

この映画はNetflix限定で、監督はギヨーム・ピエレ、ストーリー展開のテンポの良さはリック・ベッソンを凌いでいると思います。物語には強力なキャストや実写スタントの使用があり、視覚的な迫力が強調されています。撮影は南フランスで行われ、地域の文化を紹介する役割も果たしました。

簡単なあらすじ


Netflixの映画「ロストブレット」の第三作の結末では、リノとアレスキの壮絶な対決が繰り広げられ、警察の腐敗を象徴するアレキサンダー・レスとの決着がつきます。リノは、アレスキを捕まえようとするが、物語は複雑になり、信頼していた同僚モスが裏切り者であることが明らかになります。レスは最終的にレスの強力な部下ユーリに殺され、リノとジュリアは彼の危険な状態から解放されます。

アレスキは捕まりますが、彼の腐敗した過去が彼の裁判に大きな影響を及ぼします。モスもレスの手下としての立場が明らかになり、彼女のキャリアが危うい状況に。映画の終わりでは、リノとジュリアは互いの関係を深め、新たに仲間にサラを迎え入れ、次の冒険へと進む準備を整えます(多分、車の整備屋を始めることになる)。

ストーリーのポイントを手短に抑える(第三作だけ見る人向け)

  1. ストーリーの概要: 『ロストブレット』は、リノアレスキの対決を中心に展開する。リノ(主役の車チューナー)は、第一作のシャラスを殺した敵への復讐(ようするにアレスキとレス)を果たすため、アレキサンダー・レスという腐敗した警察のリーダーに立ち向かう。
  2. キャラクターの関係: アレスキは過去にレスの組織犯罪に関わっており、警察からも追われている。ジュリアはリノの信頼できるパートナーで、二人はアレスキを利用してレスを壊滅させようとするが、モス(シャラスの後任、ジュリアのボス)の裏切りにより状況が複雑になる。
  3. 終盤のクライマックス: リノとジュリアはレスの罠にかかり、ユーリ(特殊部隊員)というレスの部下が登場する。でもユーリはレスの裏切りに対する報復としてレスを殺害する。
  4. アレスキとモスの運命: レスが死んだ後、アレスキは逮捕されるが、彼の過去の行動が重くのしかかる。モスもまた、レスと汚職絡みの取引をしていたことが明らかになり、自らのキャリアを危うくする。
  5. リノとジュリアの関係の進展: 映画の終わりに、リノとジュリアはお互いの関係を深めることができ、チーム(車改造)に新しいメンバーであるサラを加えることに成功する。サラの機械技術が今後のミッションに重要な役割を果たす。
  6. テーマ: 物語は、裏切り、復讐、友情、愛情もあるけれど、最後はハチャメチャな改造を車に施して敵野郎をぶっ潰すこと

三部作のアクションの特徴

「ロストブレット」シリーズ独特のアクションの特徴を抑えておきましょう。

  1. リアリズムの重視:特殊効果や不自然な展開に依存せず、リアルな動きや状況を描写することに徹している。このため、アクションがより具体的で迫力のあるものにしている。
  2. 実写スタントとカーチェイス:CGIを最小限に抑え、インカメラでの実写スタントや、ハイリスクなカーチェイスを多用した。このアプローチは、観客に危険を肌で感じられるような感覚を与えてくれる。
  3. 車両のカスタマイズ:主人公リノの狂人自動車整備士としての技術が活かされ、各作品のラストには特殊にカスタマイズされた車両が使用されます。これにより、敵をぶっ潰し生き残るために設計した独自の狂人チューニング車が登場します。
  4. 内臓に響くアクション:強烈で時にはスペクタクルなアクションが描かれ、観客が感情的に響く正義の追求を関連付けている。つまり犯罪者側が、警察内部の汚職犯罪を正すという正義を貫いています。この点がシリーズの原動力というかポイントになります。
  5. ロケ地の活用南フランスの印象的な風景をもとに、映画の信憑性を高める広範囲な撮影が行われ、さらっと地域文化も垣間見えるようにまとめています。

人物相関関係

前作を見る時間がない方は、以下の人物相関図を参考にしていただくと、ストーリー展開についていけます。

flowchart TD a[リノ] b[ジュリア] c[モス] d[アレスキ] e[レス] f[ユーリ] a --元恋人---> b b --元恋人---> a b --上司--->c c --部下---> b c --上司---> d d --部下---> c a --元上司---> c a --シャラスの敵---> d e <--汚職仲間---> d e <--警察同僚---> c e --部下---> f f --上官 射殺--> e f --始末したい--> e f --始末したい--> d style a fill:#FFD600 style b fill:#BBDEFB style c fill:#FFCDD2 style d fill:#D0AAAE style e fill:#C18E93

滅茶する車改造は健在

アルピーヌ A110

アルピーヌ A110

ロストブレット3の面白さの分配として、ロストブレット1と2の謎解き、黒幕関係の種明かしがメインになった感があり、車バカ改造が少し物足りなかった感があります。1と2はあり得んような改造車で敵の車をバッタバッタぶち壊すアクションが最高だったのですが、今回は積極的に体当たり的に壊すシーンが少なめで、前回とは少々趣が違います。

アルピーヌ A110

その代わりと言っては何ですが、序盤でフランスの高級スポーツカー、アルピーヌ A110ド派手なスクラップクラッシュが演出されます。あんな高級車をなんともむごい姿に、いかんでしょ。なお、アルピーヌというのはルノーのブランドの一つで、トヨタのレクサスみたいな感じです。アルピーヌ A110は中古車でも900万円をやっと切る程度の販売価格です。私的にはマツダのRX-7の方が好きですが、ロストブレット3で見せられるアルピーヌ A110はカッコいいですね。所有はしたくはないけれど、乗りこなしてみたいと思う人は多いはず。

ダッジ ラムトラック Dodge Ram(2008年式)

Dodge Ram(2008)

第一作からプレミア級の価値が出た車とされるルノーR21は今回は登場しません。前作でズタズタにされ、今回解体所ですでにスクラップされたという流れで、再修理も利用もできません。フランス人的にはルノー車には深い思い入れがあるのでしょうが、日本人的にはもっとイケてる日本車があるので、ルノーやプジョー車にそこまで思い入れる人はいないと思います。それを勘案したのかどうかわかりませんが、最終章でチューニングされる車は、一般車でもなく、スポーツカーでもなく、レッカー車(Dodge Ram)を花火の発射台として改造すという、リノとサラは荒業をやってのけます。発射台は電子制御になっていますが、自動追従みたいな装置は無さそうです。あくまで発射方向をジョイスティックで決められる程度の発射台です。

Dodge Ram

ラムトラック(Dodge Ram)は米国ダッジ社のレッカー車として使われる車体です。ダッジはドッジなどとも発音されますが、ちょっと前まではクライスラー社の一部門でもありました。現在は仏・伊・米の多国籍企業のステランティス N.V.(オランダ)の一部門です。アルファロメオ、クライスラー、シトロエンなどの14のブランドが含まれています。プジョーシトロエンダッジもステランティスですので、スポンサー的にも使いやすいわけですね。今回使われたトラック中古車市場だと200万円くらいから販売されています。新車だとレクサスと同じくらいか、600万円から1,000万円、クレーンなどのオプションを装着すると2,000万円程度になる場合もあります。排気量は5,700cc、言うまでもなく燃費の悪いアメ車の部類になりますが、走行の安定性は抜群です。ガソリンも食うけど、安定してレッカーできるので、逆を言えばクレーンを載せる代わりに花火の発射台を載せるなんてことも簡単にできてしまうわけです。個人所有したいような人はあまりいないとは思いますけれどね。

花火でさすがに軍用ヘリを落とすことはできませんが、ヘリのパイロットは花火の煙で視界を奪われ、コントロールが甘くなり他の敵の車両に激突します。

ブラバス Brabus W463A

Brabus-W463A

本作でジュリアがドライブするのがブラバス(Brabus)W463Aです。ブラバスってマニアな車ですけれど、中身はメルセデス・ベンツです。ブラバスはベンツをチューニングして販売する会社、ブランドです。ブラバス W463a は、メルセデス・ベンツGクラスの W463a をチューニングしたものということになります。W463Aは全自動のフルタイム4WD、本作品ではドイツ車の扱われ方がひどいので、この車も最終的にはスクラップになるのかなと思いましたが、今回は助かってますね。

このブラバスは罪人のアレスキの護送用に使われます。トヨタのランクルより安定感はいい感じですが、日本国内、特に都心ではデカすぎて乗りにくいと思います。

あえて言えば、今回はアルピーヌ A110が一番カッコいい車でした。プロのスタントマンが載れば映画の感じのハードなドライビングができるのでしょうが、普通に街乗りする車としては贅沢ですね。映画のようにクラッシュさせるのなら、こちらで引き取りたいのですが、さすがにあそこまで木っ端みじんにされると、修理のしようがありませんね。

私的総括

カーチェイス・モノの映画はくだらないことが多いのですが、本作品は真逆の傑作です。マニアな車に造詣が無くても、狂人チューナーのイカレ方が描写されていて視飽きません。主演のアルバン・ルノワールがイカレチューナーを熱演していて気持ちがいいです。アクションが単なる殴り合いみたいな戯言にもなっていなくて、かつヤクザ的な切り刻んだりとかの残酷系でもないのが娯楽としていい感じです。

リノが敵を痛めつけるシーンでも、戦いがいのある相手(ユーリ)は相手を抱っこして天井にたたきつけたり、娯楽感が最高ですね。実社会での戦闘でプロレスを見ているような楽しさです。ユーリが軍用ナイフでリノを刺そうとしたときに、リノの持ち前の反射神経で、ユーリの手を抑え、寸止めさせるシーンも見ごたえたっぷりでした。

本作品はよくあるパリを舞台にしたものではなく、南フランスのアンティゴネ地区、象徴的なミレニアム広場(Place du Millénaire)、レオン・ブルム通りとジャック・カルティエ通り、レズ川沿いの追跡シーン、モンカルム公園の都市部を舞台としているのが憎いところです。今となっては汚らしい感じ満載のパリより、フランスらしさが残っている南フランスをロケ地に選んだのは、かつてのフランス好きを四飛瀬戻すことに一役買いましたね。

関連記事
ロストブレット2
過激なカーチェイス満載 ロストブレット2

いきなりパート2がおすすめにあがったので、思わず見続けてしまった Netflix オリジナル。感想を言うと、楽しめました ...

続きを見る

関連記事
ヒート
カッコ良すぎるクライムアクション大傑作『ヒート』

ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノ共演、マイケル・マン監督の1995年の作品『ヒート』は大傑作です。私はDVDのみなら ...

続きを見る

関連記事
あるいは裏切りという名の犬
嫉妬が織りなす人間ドラマ『あるいは裏切りという名の犬』

フランス映画の2004年制作の「あるいは裏切りという名の犬」です。原題は「36 quai des Orfèvres」、監 ...

続きを見る

マルウェアとフィッシングを回避する【SurfShark】

VODの視聴制限はこれで対応

旅先でも安全に日本のVODを視聴できる

-Netflix, VOD, アクション, 映画
-