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映画

女性に嫌われる映画「ダークナイト」

ダークナイト

クリスチャン・ベール主演のバットマン「ダークナイト」、この映画をマイ・ベストに入れる人はまだまだ減りそうにありません。
監督はイギリス出身のクリストファー・ノーラン、ヒット作を連発する鬼才です。また、ヒース・レジャーの怪演が評判で、残念ながら彼の遺作となってしまった作品です。

あらすじ

ストーリーは、主役のバットマンことブルース・ウェインが、恋人未満の幼馴染を失い、とち狂った恋敵の殺人既遂の汚名をかぶってかっこよく終わるという内容です。恋敵は検事であり、正義の味方でしたが、途中でシリアルキラーになりバットマンに殺されることになります。

本作品は、 U-NEXT hulu 、 や Amazon プライムビデオ で視聴できます。

私的な味わい

この作品はとにかく男女間の評価が分かれすぎる映画です。男性からの評価が異様に高くて、女性からの評価がとても低い作品です。当然カップル間では話題にできない、話題にすると喧嘩沈黙が始まる映画です。この好き嫌いアンケートの結果から見て取れるのは、ダーク・ナイトは「あえて犠牲的に悪の汚名をかぶる」という、ある種のオトコの憧れ、カッコ良さのようなものをオトコは感じ、オンナはこの訳のわからない「ありえなさ」に付き合ってられないと感じているからでしょう。

まず、男子でこの映画が好きな人は心の中に留めておいて、黙っていた方がいいかもしれません。この映画は女性には評判が悪く「ダメ男が好きな映画トップ10」に常連入りするほどの評価になっています。ダークナイトは巷でどう思われているか、「傑作」という評判は表向きで、女性からの評価はボロボロです。「彼氏が、イブにダークナイトを一緒に見ようと言いやがった」、「理想的な男だと思ったんだけど、ダークナイトを語りやがった」みたいな感じで、口にするだけでダメ男の烙印を押す女性はそこら中にいます・・・

スーパーヒーローものを見るときは男女間の差がモロでます。特に女性は、非現実的なヒーローものには理解がなく、むしろ嫌悪感を持つ傾向があります。当然、そのような女性が、非現実的なヒーローものについて熱っぽく語る男性を見ると冷めてしまうようです。この点は、ダークナイトに陶酔しまくった男性は、細心の注意をしておかないと、なぜ彼女や配偶者、場合によっては娘さんと距離ができてしまったのかを理解できなくなります。

なぜ、バットマンが存在し得るのか、それは悪がはびこるゴッサムシティがあるからです。この基本設定はしっかり意識しておきましょう。そもそも、ゴッサムシティが、せいぜい下着ドロボーぐらいしか出ない田舎町なら、バットマンはただの痛々しいマスクマンで、物語が成立しません。

コソ泥ではなくて、街中で核爆発させようというようなガイキチくん(これは三部作の最終章に出てきます)が暴れるからこそ、男が憧れる強大なパワー強靭さを備えたヒーローが意味を持ってくるわけです。ただの軽犯罪犯や、殺人犯程度ならFBIもので十分物語が成立します。バットポッドなど要りません、普通の警察車両で十分です。

悪のカリスマ、ジョーカー参上!

ダークナイト(hulu)

主役はバットマンじゃない、ジョーカーだと思う!

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ダークナイト(Amazon プライム)

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ダークナイト(U-NEXT)

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映画の見どころ

バットポッド

バットマン独特のガジェットは、DCコミックスファンには見逃せない点です。バットスーツは汚らしいだけですが、バットポッドはよくできています。上の図で➁から➂の部分を省かず表現してくれたのはガジェット好きにはたまらないところです。図➂はかなり無茶ですけどね、ないよりマシです。

ストーリーを端的に話せば、上のパラグラフまででまとまってしまいます。基本的にヒーローものはそうです。悪が現れて正義のヒーローが悪を倒す、正義のヒーローは悪者っぽく振舞っていたり、犯罪者だったり、あるいは障害などを持っていたり(デア・デビルなど)などというアレンジがあるだけで、構図はどれも同じです。正義vs正義のヒーローものも作れますが、結末は引き分けでまとめなくてはならないので、面白く作るのは難しいわけです。

業界にケンカ売る気のある監督なら、正義か悪の片方を再起不能レベルにフルボッコにして終了みたいな作品はありえますが、普通に自殺行為でしょう(子供の道徳向けの作品としてはアリですけれど)。一方、正義vs悪の構図は定番テンプレートなので、どなたでもリラックスしてみることができるはず。

でも、本作品はそうはいかないのが困ったところです。ところどころ哲学的な含みを持たしているので、単純明快にスカッとしたい人が、軽く見て流してしまう映画としてはしんどいボリュームになっています。

楽しみどころは、登場人物に二択、正確には三択の選択肢を迫る点です。本作では、ハービー・デントのコイントスの裏表が典型でしょう。レイチェルがプロポーズを受ける相手、ジョーカーの殺すか殺さないか(あるいは逃げるか)など、キャラクターに二つ、三つの中から選択させてストーリーを進める点です。鑑賞する側は、それ以外の選択肢はないのかという点を考えながら観ると、楽しめます。

ジョーカーはどう描かれているか?

ジョーカー

映画『ジョーカー』ではジョーカーの生い立ちが描かれて大ヒットしましたが、本作品でもジョーカーの自殺願望(?)入りの狂気がテーマになっています。映画からわかるのは、心の底から悪が好き、人殺し的な悪事が楽しくて仕方がないってことです。

一方で、なぜそんなガイキチ君がなぜ人をまとめられるのか、よく伝わりません。恐怖で子分を支配しているという見方もありますが、冒頭の銀行強盗のシーンでは、部下にナめられた扱いをされていますので、知性で部下をコントロールしているという見方が適切そうです。ジョーカーについていけば、あいつずるがしこいから儲けさせてもらえるって、悪どもに思わせるんだと思います。それでも、あんなので部下をまとめられるのか、大きな疑問はぬぐえませんけれど。

本映画では、ジョーカーは常に相手に選択を迫る側として描かれます。選択は強制ではありません。例えば、「ジョーカー(俺)のチームに入りたいか?でも空席は一つだけだ、殺しあって勝ち抜いたヤツが座れる!」みたいな選択肢があるのかないのか微妙なシーンがでてきます。この例では「逃げる」という選択肢がとれるのかどうか(逃げたらやっぱり殺されるのかどうか)気になります。

さらにジョーカーは、選択を迫るキャラクターですが、恐怖で相手を支配して事実上の選択肢を狭めるような手法だけを使うものでもありません。その根底には「お前さんのアタマで考えなさい、どちらが合理的?」というような、相手の思考プロセスから答えを導き出させるという、マルチ商法的な洗脳術も使います。つまり、「オマエは俺の命令で人を殺しているんじゃない、オマエの意志と選択で殺しを楽しんでいる今のオマエがあるのだ」という、詐欺師御用達の人操術を使います。映画でわかるのは、唯一、これがジョーカーが部下をコントロールする方法です。ただ、現実には誰もがこの手に引っ掛かるわけでもないので、不十分といえば不十分で、やはり、これに加えて恐怖と恐喝で相手の心理を抑制しているとは思います。

本映画で見る限り、ジョーカーは典型的なフィアレスだといえます。フィアレスとは、飛行機墜落事故などの究極的な恐怖を経験し、そこから生還した人が恐怖感を失ってしまう状態です。つまり、ビルなどから飛び降りても恐怖感がなく、リラックスして自殺行為ができるような状態です。ジョーカーは、バットマンにフルボッコにされているのに、マジで笑いながら殴られることを楽しんでいます。このことをもって、自殺願望がある狂気のジョーカーと揶揄されますが、自殺願望というより、恐怖心がまいってしまったフィアレスととらえる方が正解っぽいです。

悪のカリスマ、ジョーカー参上!

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ジョーカーの価値観をチェック

本作品のジョーカーが発する言葉は少しインテリです。ジョーカーがバケモノに見えるのは、「このご時世の共通の価値観のために過ぎない。南北戦争での人殺しはヒーローだ、同じ価値観が今あれば、ジョーカーはヒーローになるのさ、逆に、バットマン、オマエだって時代の価値観が変われば、バケモノになるんだぞ」みたいな意味合いです。

英語の勉強もしておこう make you stranger

先ほど、ジョーカーは典型的なフィアレスだと説明しました。日本語字幕からはよくわからないかもしれませんが、銀行を襲うシーンの最後に覆面をとり、

"I believe whatever doesn't kill you simply makes you stranger." 信念はあるさ、困難や苦しみを乗り越えた奴は壊れちまう

というセリフを吐きます。これが、ジョーカーはフィアレスだと判断する第一の根拠です。字幕で読むとカッコイイ感じになってますが、意味は「死ぬような思いをしたものはおかしくなるのさ」みたいな意味です。


stranger は「知らない人、他人」という名詞に捉えるとバツで、strange「変わった、奇妙な」の形容詞が比較級になったものとしてとらえるの正解です。つまり、「もっとおかしくなる」って意味ですね。これだけだと、まだ前後の文脈を追ってもイマイチ感があると思います。この表現は思想家ニーチェの言葉(の英語版) "That which doesn't kill you makes you stronger."すべての経験は人を強くする」から 来ています。「挫折が人を強くする」とかと同じ意味です。

先ほどの表現は、"what doesn't kill you makes you stronger" と簡略されることもあり意味は同じです。"what doesn't kill you" は文字通りあなたを殺さないものということですが、「殺そうとはしてくるものの殺しはしはしないもの」、あえてまとめて日本語化すれば、「経験や困難」ってことですね。なんでもいいけどあなたに降りかかってくるものはどんなものでも、あなたを強くするんだよって意味になります。この "what" と "stronger" をもじって "whatever""stranger" に強調したものがジョーカーの表現です。「どんなことであれ、死にかける経験ばかりしていたら、人はクレイジーになるのさ」、ジョーカーがニーチェを意識したのかどうかは不明ですが、クリストファー・ノーラン監督は明らかに意識していますね。

なぜ、ジョーカーは中国人マフィアの金を奪い組織をのっとったのか?

ジョーカー

映画の序盤で、ジョーカーが中国マフィアのドン、ラウの一味から資産を奪います。このシーンでは、ハリウッドに中国資本が流れ込んできて、中国びいきのシーンを入れているのかと思いがちです、というのも、本作品全般で全体が二時間半超えの映画、香港のくだりはいらないようにも思うからです。しかし、製作者側の意図は少し違うようです。

イギリスの推理作家、ロナルド・ノックスが1928年に、ミステリー小説では中国人を登場させてはいけないと記しています。これも、そうすると、作品の品格が下がるからだとか、マナー無視の連中が登場すると作品にまとまりがなくなるからだとか、現代風に理解しがちです。

しかし、そういう意味ではありません。ノックスが記した時代では、中国人奇術を操り弾丸を止め天空を飛び歩くような並外れた身体能力の怪人だとされていました。中国人をはじめ、東洋人は西洋人に理解できない力や薬などの知識を使うため、物語に登場させてしまうと何でもありになってしまうので、謎解きに使うのはヤメロというのが戒めでした。

しかし、本作品(もちろん本作品はミステリー作品ではない)では初めに中国人(がボスの)マフィアとジョーカー一味が対決します。これは、ゴッサムで西洋人マフィアが排除しようとしても歯が立たなかった一味、そのとんでもない怪物を相手にしても、ジョーカーの方がバケモノとしては上回るという設定を作るためだと考えられます。奇術を使う何でもありの中国人を凌ぐ、イカれたジョーカーという感じです。

ただの西洋人マフィア同士の抗争で、ジョーカー一味が勝ったとしても、強いんだな程度にしか観客に伝わりません。恐ろしい知識や体術を使う、中国系マフィアに簡単に勝利してしまうからこそ、その怪物度合が誇張されるわけです。事実、同監督は前作品『バットマン ビギンズ』でも東洋の神秘を同様の手法で利用しています。

レイチェルの愛の選択

レイチェル・ドーズ
レイチェル・ドーズ

本作品では、感情移入しにくいマギー・ジレンホールがレイチェルを演じているのもポイント(結果的にそれでよかった)です。恋の三角関係のような構造が、ブルース(バットマン)、ハービー(検察官)とレイチェルの間に成り立ちます。

多くの男性は、ハリウッドではもっと美女がいるだろうとツッ込むところで、マギー・ジレンホールが演じるレイチェルなら、どっちでもいいか好きな方を選びなと思わせてしまうのが上手く作られた作品です。例えば、このヒロインに飛ぶ鳥を落とすような女優を持ってくると、作品の印象が変わりすぎるので、できる限り地味にまとめたのはうまいと思います(スポンサーが納得するかどうかは別問題ですが)。

上の三角関係で、ブルースにもハービーにもプロポーズされるレイチェルは、結局のところハービーを選びます。ブルースにはその旨を手紙にしたためて、「時が来たらブルースに渡して」とブルースの執事のアルフレッド(マイケル・ケイン)に手渡します。「いつ渡せば?」と問うと「読めばわかるわ」と、中身をアルフレッドが読むこと許します。

詰将棋的にストーリーを読み解いても、もしそこでブルースを選んだなら、物語的には安っぽくなってしまいます。だから「ほぼほぼハービーを選んだんだけど、後は選んだ理由と、ブルースへの言い訳は後から言うわ」ってことをほのめかします。これは妥当な展開です。

次は、ハービーを選んだということをブルースはいつ知るかという点です。知ってしまえば、ブルースは自暴自棄になり、バットマンは崩れていく、あるいは悪党的に強くなってしまうなどの展開が予想できますが、本作品では、アルフレッドがその手紙を黙殺するので、ブルースは「レイチェルがハービーを選んだ」という真実を知ることはありません。

むしろブルースは「レイチェルは最後にはブルース(俺)を選ぶ、すでに選んでいる」と思い込んでストーリーは展開します。この男のイタさ具合が男性と女性で評価が割れる、ポイントの一つです。

男性はこのイタ具合に陶酔、感情移入できますが、女性は嫌悪感爆裂で彼氏であっても「そこまで、オマエ(私の彼氏)は痛いのか。もう、死んでほしい」と思うようです。

ブルースがレイチェルにプロポーズした時は、バットマンをやめ(退職?して)てレイチェルと結婚するというのが前提です。でも、レイチェルはブルースがバットマンをやめるとは思っていません。やめるといってやり続けるウソつき男という意味ではなく、宿命的に辞められないだろうという意味です。

というのも、この点は西洋的な思想に則していて「生まれながらにして、お金や体力やその他の能力に恵まれている人は、社会にそれを還元するのが宿命だ」というキリスト教的な考え方があります。ブルースは大金持ちで、バットマンスーツを製作できるほどのスタッフもいて、体力的にも恵まれています。

だから、ブルースはその天から授かったものを、ゴッサムシティに還元するのが使命であり、それこそが正義であるという、観客(西洋的)との間で価値観が共有されています。また、下世話な解釈として「ブルースがバットマンであることを明かしたとしたら、ブルースは刑務所行き」、器物破損から殺しまで罪を償えば、予想される刑期からして、シャバに出られる可能性はあまりありません。だから、「マスクを脱いだら、結婚は終わりよ」みたいな解釈もあることにはあります。


多くの理由で、レイチェルは、ブルースはバットマンをやめないと確信するわけです。同時に、検察官であるレイチェルには、ゴッサムシティにはバットマンが必要であることを痛感しています。だから、辞めてほしくないわけです。それゆえ、ブルースを選んで、万が一でもバットマンがゴッサムシティからいなくなれば、失うものが大きすぎると考えるレイチェルは、ブルースを選ばないわけです。

決して、ブルースのことをデキナイ君とか能無し男とか思っているわけではありません。また、バットマンになって誰もできない人助けに一度でも手を染めてしまったブルースが、仮にバットマンをやめたとしましょう。レイチェルにとっては、幼馴染みだった頃のか弱いブルースとは全く違う、別人格すぎる、だから同じように愛する自信がないと考えた可能性もあります。

いずれにせよ、レイチェルはバットマンをやってるブルースには好意を抱いているようにも見えます。バットマンは好きだけど、金持ちのボンボン貴族を演じているブルースのことは、好きではないということでしょう。


多くの男が、映画のブルースとはまったくおかれた状況、授かった才能や資産が違うにもかかわらずハートは同じさと、ブルースと自分自身を重ねてしまう男に、女性はとんでもない嫌悪感を抱くわけです。

要するに、「バットマンのような正義のために犠牲を厭わない自分が本当の自分で、いつものチャラ男は仮の姿さ」みたいなことを、女性の前で少しでもほのめかせば、イタ男丸出しになりますので、マジ注意です。一方、男同士の会話では場合によっては共感を得られるかもしれません。

まぁ、話を聞かせる相手の立場になってみればわかりますね。この手のストーリー展開に酔ってしまう男は女性が考えている以上に多いものです。多くは「レイチェルは俺のこと好きだけど、立場上、ハービーとも付き合っているだけさ」程度のかわいい言い訳ですが、ビル・ゲイツ級の大金持ち、ブルース・ウェインともなるは話は違います。

「レイチェルは俺を選んだのは知っている、言わなくてもいいさ、俺は分かっている」と、「俺は分かるよ、その気持ち、俺だってよく似たもの、似たもの同士さ」なんてスーパー自己陶酔できるわけです。女性はドン引きしているのでしようが、オトコの側からすれば、それでも「なんていじらしい、恋の敗者なのに・・泣かせるヤツ」的なスーパー同情かつかっこよさすら感じるわけです(ただし、本ストーリーの中ではブルース本人はレイチェルがブルースを選ばなかったことを知ることはありません)。

さらに、たとえて言えば、かつての辰吉丈一郎的なボクサー、負けても、ノックダウンされても立ち上がる強さ、負けたんだけど、その負けるカッコよさ思い浮かべてしまうわけです。

ブルースは少しイタイ、でもナルシスト的なカッコ良さを備えていて、ここにオトコは陶酔します。ただ、ブルースがもしお金持ちでなくて、強いバットマンでもなくて、普通のサラリーマンなら、この男の思い込みがどれくらいイタイかは誰にでもわかりますね。だから、大金持ちでもない普通の人は、自分とブルース(の精神面)を重ね合わせるような見解を、決して女性の前では解かないようにしましょう。

女性としては「オメェ、ブルースの持ってる資産の1%でももってんのかよ?せこい株式やFXで小銭火稼いでニヤけてるだけだろ?試しにランボルギーニでも買って数時間で新車をスクラップにして大物アピールしてみろ?ブルースみたいによ!それに、オマェ、ビルの6階から飛び降りられねぇだろ?そんな根性も勇気もないだろ!」のように思うようです。男はちなみに「ブルース、カッケェェ!!!泣けるし、いじらしいぜ!」みたいに思っている人多いです。ロマンチストでなくてもそう思う感じがします。

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レイチェルがどちらも選ばないパターンはありえたのか

ブルースが本作の主役であることは間違いないので、ヒーローものらしく恥をかかせずに、女の子にマジフラれみたいなかっこ悪いストーリーを排除して、レイチェルはどちらも選ばなかったというようにすることもあり得そうです。

選ぶ前にレイチェルが死ぬなりして、どちらを選んだかは観客に想像させるというパターンです。そうすると、バットマンのコミック的なヒーロー像が強調されるのですが、本作品ではマジでフラれるような展開をズケズケと書いています。

私の考えでは、レイチェルがどちらも選ばずにダークナイトのストーリーを終えるという設定にはできません。選ばなければ、ダークナイトのダークさが強調されず、レイチェルが逃げ道となり、まとまりがつかないストーリーになるからです。

ブルースもハービーもレイチェルを奪い合っているという構成にしたのに、どちらのプロポーズを受けるかも決めずに急死でもさせたら、観客は自分勝手な解釈を巡らせはじめ、本編のダークナイト(罪をかぶった汚れ者)という設定に、観客は退屈します。別の展開として、レイチェルにマジでふられて、ブルースがそれにもめげずにバットマン活動にまい進するような昇華するような展開も考えられますが、ベタすぎて面白くありませんね(子供向けすぎる展開になります)。

特に本作品では、レイチェルを演じるマギーがそれほどヒロインとして華があるように描かれないので、その退屈感は「何、あのオンナ」的な嫌悪感に代わる可能性もあります。製作者の避けたいストーリー展開になります。観客男性のハートをつかむためにも、ここでブルースにはイタいピエロ的な役割をしてもらう必要があります。

また、レイチェルがブルースを選べば、ハービーがそれに嫉妬してバットマンと対決するなど、クソつまんないストーリーに(観客の頭の中で)再構成されてしまうので、この選択肢もありません。三部作で構成されるバットマン・シリーズとしては「レイチェルはハービーを選ぶ」という展開だけが妥当なラインです。

繰り返しますが、レイチェルはハービーと結婚することを選びます。でもブルースは「レイチェルはオレ(ブルース)を選んで死んでいった」と思い込みます。この、自分の信じることにまい進するというひたむきな姿勢が、イタさはさておき、スーパーヒーローものには欠かせない要素であり、どのような方法であれ、ここは描写せざるを得ません。

ダークナイトのバットマンの場合は「正義が勝つ」的なことをベタに描写するわけにもいかないので、レイチェルとブルースで描いたのかもしれません。レイチェルはブルースを選びませんが、ブルースの信じるところは揺るがないという伏線が張られているようにも思えますね。

そして、ハービーを選べば、ストーリーとしてはレイチェルの結末は死だけです。生きていても、三部作の最終回でヨゴレとしてしか登場させられません。つまり、ハービーを選んでおいて、最終的に元のさやに戻る、これは言い過ぎで、主役のブルースのもとに帰るとなると、三部作でまとまりがつきません。

ヨゴレ女とうまくやってる大富豪のブルースなんて、ヒーローものとしては黴臭くて、嫌な現実感を与えてしまいます(普通の女性にはそういう選択はきわめて日常的にあるからです)。それだとまず、ヒットに結びつかないでしょう。やはり、ストーリーとしては、レイチェルにはハービーを選んもらって、そういう選択をした以上は、本作品内で死んでもらうのが、普通の構成です。

三部作という制限がついている以上、レイチェルが生き残れる可能性は限りなく低いのはやむを得ないところです。逆に、シリーズものとして製作されたなら、峰不二子的なキャラとして登場し続ける運命にあることは誰でも想像できますね。

このイタさ加減を演じるには、役者にはとてつもない能力が求められます。能無しの役者だと、ゴミ漫才みたいになってしまうからです。

ハービーの選択

ハービー・デント
ハービー・デント

検事ハービーは正義感のある善人光の騎士(ホワイトナイト)」として登場します。ハービーはレイチェルに思いを寄せる男で、レイチェルを失うことで善悪の区別を、社会がどう判断しようと自分で決めてしまう、危ない奴に変化します。当然人殺しを自分の判断で行える人物ではありません。検事として人を裁く時も、裁判所の判断に従うだけです。

しかし、本音の部分は、自分はこの人をどうしろとは言わないけれど、「この人はこれだけ悪いですよ、だから裁判長、この罪状でよろしく」的な手法で、判断を自分以外に委ねた感じを、ただ出しているだけです。殺人に手を染めるときも、コイントスで表が出たら無罪、裏が出たら死刑と運で殺しの実行を委ねます。しかし、結局は自分が殺すと決めた人を殺しているだけです。コインも裏が出るまでトスするだけです。

車の後部座席に座った、殺そうと決めている相手の運命をコイントスして、表が出たので、次は運転しているドライバーの生死をコイントスで決めるなんてシーン(結局ドライバーごと殺すの)も、結局は何が何でも殺そうと決めた相手は殺すということでしかありませんね。

また、両面表のコインも持っていて、レイチェル絡みのところでは都合よく使うので、運を天に任せるようなキャラクターではありません。要するに運というものは、自分でコントロールするものだという思想を持っているわけです。

映画終盤までは、とりあえずコインの裏表を、希望のものが出るまでトスするようなチートもします。でも、終盤ではコインがどう出ようと自分があらかじめ決めた結果通りのアクションを行います。ようするに、コインは自分の行為のただの言い訳だということを観客に暴露してくれるわけですね。

ハービー・デントはトゥーフェイス!

ダークナイト』ではハービー・デントは後半で頭がおかしくなる検事、コインの裏表で自分の決定をゆだねるイタいヤツです。オリジナルのコミックでも同様で、顔の左半面か大やけどの跡があるのは同様ですが、その経緯が違います。

コミックの方では、マフィアのボスに硫酸を浴びせられ顔に大やけどをしますが、ダークナイトでは倒れているハービーに流れ出したガソリンが顔左半面に付着し、引火し大やけどをするという設定になっています。顔が、右と左で違うので、またスーツも左右の柄が常に違うものを着用するので、原作では犯罪者「トゥーフェイス」ということですね。

原作では、統合失調症などの精神の病も発症しており、運命に強迫観念を抱くキャラクターとして描かれています。ゴードンとバットマンの盟友になるのは、私の知る限りダークナイトからだと思います。ちなみに『バットマン フォーエヴァー』では名前が同じハービー・デントとして黒人の検事が当時要しますが、トゥーフェイスにはならずに映画が終わります。

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バットマンだと名乗り出るか、ブルースの選択

ブルース・ウェイン
ブルース・ウェイン

本作品では、ブルースは「マスクを外して正体をさらせ」ば、これ以上犠牲者は出さなないようにするという強迫にさらされます。もちろん、悪党が約束を守ることはないはずですが、無視してしまえば「バットマンは怖くて自分のことを守ることばかり考えている」と、ヒーローではない評価がついてしまいます。「マスクは脱がない。犠牲者を出さないように、今までよりも戦いまくる」というコミック的な答えもありますが、それだとストーリーが幼稚になりすぎて、子供向け映画に大きくシフトしてしまいます。マスクをとらなければ、被害者が出るということなので、ブルースには、被害者を出さないことバットマンの正体を明かすことの、どちらが大切なのかという選択を迫られるわけです。

この展開では、ブルースが「自分がバットマンだ」と名乗り出るしか選択肢がなくなってくるわけです。事実、ハービーの記者会見会場で、ブルースは名乗り出ようとします。しかし、名乗り出て、悪党どもがさらに悪事を働き、よりゴッサムが凶悪化すれば、ブールース及びバットマンの決断した行動はIQの低いバカ丸出しになってしまいます。

そうはならないように、ブルースがその行動を起こす直前、ハービー検事が間一髪、「自分がバットマンだと」名乗り出てくれます。


ハービーは、ブルースがバットマンであることなど知りません。ただ、悪党がバットマンの正体を求めているのなら、自分がそうだと名乗り出て、被害者を出さないことに努めることを決断します。本モノのバットマンはだけだか知らないけれど、オレが身代わりになることで救って、またまだ働いてもらおうという、ゴッサムを守ってもらおうという正義感からです。幼稚な正義感かもしれませんが、自己保身をしない(自分をいいひとだと思われようとしない)ハービーに、視聴者は好意を持つ展開になります。

結果的に、バービーがブルースの身代わりになったわけですが、その場に自分自身がいたわけですから、「オイオイ、待て待て、バットマンは俺だよ、オマエ(ハービー)じゃないよ」とやれたはずです。でも、ブルースはガン無視で、ハービーをそのまま身代わりにしてしまいます。要するにブルースは「名乗り出たくない」気持ちが多々あるということがよくわかります。この場合、ブルースは結果的に第三の選択肢逃げる」を選びます。

映画の最後では、ハービーがやってしまった犯罪、シリアルキラーの罪はバットマンが被ると言い出します。要するに、「ハービーの経歴は傷つけるな、オレ(バットマン)がハービーのやった5人の殺人の罪は背負うよ、でも償わない(逮捕はされない、刑務所にはいかない)」ってことです。

ハービーはシリアルキラーには変質しましたが、悪党を自分の意志で殺しただけです。つまりハービーがやった悪党人殺しの罪をかぶるので、オレはダークナイトという風にまとまります。もし、ハービーが殺した人の中に、一人でも無実の女子供が含まれていれば、ダークナイトみたいなカッコのいいものではなく、ただのヨゴレにしかならない点もおさえておきましょう。

レイチェルとハービー、どちらを殺すか選べ?

フルボッコにされながらジョーカーがバットマン(ブルース)に仕掛けます。
レイチェルとハービー、どちらを殺すか選べ!

一般社会なら、得になる方を救って、得にならない方は見捨てるってことを、無意識にやります。

ヒーローものの映画では、答えは決まっています。「両方救う」しか作品のエンディングに進めません。レイチェルを救ってハービーを救いに行くも、救い損なって、エンディングというのはベタすぎますが、想像できるストーリーです。

でも、レイチェルは先ほど述べたように、本作品で死ななければ、作品がまとまらない展開になっています。ということは、レイチェルは救えない、あるいは救い損なうというパターンもありです。ハービーを殺してしまうと、残り時間の展開が安っぽくなるので、簡単には殺せないのです。

本作品の面白いところは、レイチェルを優先的に救おうとするんだけど、結果的にハービーを救ってしまい、レイチェルはそのまま死亡してしまう点です。

ヒロインを失った物語は、後の展開に観客の集中力が続かなくなるリスクがあるのですが、本作品は気にしていません。レイチェル役のマギーにはそもそも華を持たせていない、ほとんどチョイ役的な扱いです。

逆に、レイチェル死亡後は、ハービー検事の狂気度合いが進み、ジョーカーのような知性入りのおかしさが発現しはじめます。

私的な注目俳優

ウィリアム・フィクナー

ウィリアム・フィクナー

当初ハービー・デントはウィリアム・フィクナーが演じる予定゛たっとのこと。おでこは広いですが、美男子であることには異存はないので、ぜひ見てみたかったです。ウィリアム・フィクナーは『プリズン・ブレイク』でFBIの敏腕捜査官として脱獄犯追跡捜査の指揮する、アレクサンダー・マホーン役で有名です。映画にはあまりいい役で出ていませんが、『ヒート』の大ボス、ロジャー・ヴァン・ザント役など、癖のあるいい味を出してくれます。

キリアン・マーフィー

キリアン・マーフィー

ジョナサン・クレイン/スケアクロウ役で登場するキリアン・マーフィーは、菜食主義者として知られています。いわゆる思想的なベジタリアンではなく、狂牛病予防のためにそうしているだけらしいです。

チョイ役で登場している感がありましたが、業界では評判がとても良い役者らしく、事実上の引っ張りだこだそうです。しかし、本人が仕事を選ぶタイプで、アシスタント等も雇わない人なため、受ける仕事の量は極めて限定的な様です。『白鯨との闘い』(2015)などでもいい雰囲気を出しているので、興味ある人はチェックです。

トリビア

クリスチャン・ベイル

主演のクリスチャン・ベイルは、独自のメソッド演技法ブルース・ウェインになりきり、バットマンスーツを着ている自身の姿を鏡で見るたび、自分がマヌケに見えてきて集中力を保つのに必死だったそうです。でも、批評家の中では歴代ベストのバットマンだという評価を受けています。
私としては、ベン・アフレックのバットマンよりカッコいいと思います。

監督のクリストファー・ノーランは初のコミック・ヒーロー映画である『バットマン ビギンズ』を撮ったとき、気に入りまくっていましたが、本作『タークナイト』には初めは気乗りしていなかったそうです。というのも、業界でコミック映画監督との印象を植え付けたくなかったからだとか。

一方で、脚本を担当した弟のジョナサン・ノーランは『タークナイト』はやりたい一心で、兄のクリストファーに「アニキ、他人がアニキのことをコミック映画監督と思おうが、どうだっていいだろ。とにかくやろうぜ!」とプロデューサーの前で引き返せないように約束させたそうです。

冒頭の銀行強盗のシーンは、服役経験もある本物の銀行強盗に言わせれば、大げさすぎとのこと。そもそも、映画のような金庫はあの程度の工具で簡単に開けることはできないらしく、支店長がショットガンで強盗に応戦するシーンは、バカらしすぎるとのこと。なぜって、あそこでそんなもので応戦すれば、犯人以外の客や行員にまで被害が確実に出るからだそうです。

強盗のシーンで、バスが銀行に突っ込んでくるシーン、バスの車体にキズ一つついていないのはご愛敬。

第4作はありえるのか?

第3作の『ダークナイト ライジング』でクリストファー・ノーラン版のバットマンは終わりとされていますが、最近密かに第4作の噂があります。『ダークナイト ライジング』のあと、ノーラン監督は「三部作でいい映画なんて過去にあったかい?シリーズものの3作目は失敗するのが普通なのさ」と、『ダークナイト ライジング』が『ダークナイト』ほどのヒットにならなかったことを揶揄していましたが、別に、ノーラン監督の三部作は失敗もしていない傑作だと思います。そもそも、弟のジョナサンと「三部作を完成させよう。でもそれ以上(同作品)の続編はやらない、我々は去ろう」と約束して、完成させた三部作でした。そして、ノーラン監督は4作目はありえないと公言してはいます。

しかし・・・

ノーラン監督の弟のジョナサンは、どうもバットマンの4作目に現在は興味津々の様です。つまり、映画会社からかなりいいオファーを提案されている可能性があります。ただし、ジョナサンはクリスチャン・ベイルと共演が前提でないと、脚本は書かないとも言ってるそうです。

主演したクリスチャン・ベイルは『バットマン ビギンズ』、『ダークナイト』で役作りしている時は、「正気に戻るのが怖かった(なぜってアホ丸出しの被りモノしてるから)」なんてキツいこと言っていましたが、今はクリストファー・ノーラン監督が希望するなら「再演したい」と言ってるもよう。

バットマン映画はノーラン監督以外は、正直申し上げてロクなものがないので、すべてはクリストファー・ノーラン監督次第の様です。

私的なまとめ

ジョーカー

二時間半の大作ですが、女性がいくら気持ち悪がろうとも気にしません。よくできた映画だと思います。

そもそも、誰が作っても駄作にしかならなかった映画、バットマンを、まともに見れる作品に仕上げるクリストファー・ノーラン監督には敬服します。事実、ノーラン監督以前のバットマン作品は掃きだめそのものでした。ノーラン監督作品後に公開された『ジャスティス・リーグ』を視ても、ワンダーウーマンスーパーマンだけが見どころで、バットマンは見ていて痛々しい、目の毒、コックローチにしか見えないという仕上がりになるのが、普通です。(『ジャスティス・リーグ』は作品としては悪くありません。私も好きな作品です。でもバットマンは汚らしくて不要、あまり画面を占有しないでほしい。)

個人的な希望としては、ノーラン監督なら駄作のゴミにしかならない『キャットウーマン』でも見れる作品に仕上げてくれるかもしれません。その予感は、すでに『ダークナイト ライジング』であらわれています。

まともなバットマンを演じたのは、クリスチャン・ベールぐらいで、それもノーラン監督がいてこその作品でしょう。画面を真っ黒に占有するバットマンは、見せどころが難しく、ドラキュラにするわけにもいかず、何も工夫しなければ、シャカシャカ夜に動き回る、うざったらしいゴキちゃんと見分けがつきません。

そういう点からしても、本作品はそう汚らしく見えないので、観ごたえがあります。

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悪のカリスマ、ジョーカー参上!

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主役はバットマンじゃない、ジョーカーだと思う!

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