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重要社会問題にどう立ち向かう『ダラス・バイヤーズクラブ』

ダラス・バイヤーズクラブ

監督はジャン=マルク・ヴァレ『ダラス・バイヤーズクラブ』は HIV を扱った、「生きる権利」を訴え続けた一人の男の7年間の記録で実在のドラマ。エイズに関しては今まで様々なことが語られてきましたが、最近では人造説、バカにできない陰謀論なども出てきていますが、本作はそっちのお話ではなく、実話を基にしたドラマ映画で、1980年代のアメリカを舞台に、エイズと闘う人々の姿を描かれます。

本作は、エイズの部分を例の注射の薬害に置き換えると、多くの皆さんも軽く無視できるお話ではなくなります。

本作品は、 U-NEXT Hulu Amazon プライムビデオ で視聴できます。

あらすじ

物語は、主人公のロン・ウッドルーフ(マシュー・マコノヒー)が、エイズの診断を受けた直後から始まる。ロンは賭博と酒と女に溺れる日々を送るデタラメな野郎で、同性愛ではなくて普通に女好き。突然、「あなたはHIV陽性で、残された時間は30日だ」と宣告をうける。彼は当初、エイズについて無知であり、その治療法や医薬品に疑念を抱きます。彼は自身の病状を改善しようと、米国食品医薬品局(FDA)が認可していない海外からの薬を入手し、他のエイズ患者にも提供し始めます。

ロンは、余命宣告ごときで落ち込んだりする性格ではありません。それどころか、特効薬を求めて東奔西走します。ある時は神父、またある時はパイロット、さらにビジネスマンルックで世界中を飛び回り、最新薬を集めます。ロンはゲイ・コミニュティーに嫌悪感を持っているため、販路を広げるのに苦労します。そこでトランスジェンダーレイヨンを仲間に引き入れ、他のエイズ患者たちと共に「ダラス・バイヤーズ・クラブ」と呼ばれる非合法な薬物販売のネットワークを築き上げていきます。そこでは、会費制さえ払えば無料で薬が配給されます。彼らはFDAや医療機関の枠組みに疑問を投げかけ、エイズ患者が選択肢を持つ権利を主張します。しかし、FDAや医療機関は、ロンたちの活動を違法と見なし、彼らに対する法的な圧力をかけてきます。

物語は、ロンが自身の闘病と共に、友情や人間関係の変化、そして法的な戦いと向き合う過程を描いています。彼はエイズとの戦いを通じて、生きる意志と自己決定権の尊重の重要性を学びます。

この映画は、そのリアルな描写や演技、力強いストーリーテリングで高評価を受ました。特にマシュー・マコノヒーの演技は高く評価されました。また、エイズに対する社会的な偏見や医療制度の問題を浮き彫りにし、現在においても観客に考えさせるテーマになっています。

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みどころ

映画の主演俳優であるマシュー・マコノヒージャレッド・レトの演技は絶際されるだけあって名演です。マコノヒー演じる主人公がHIV陽性と診断された後の心境の変化や闘病の過程を描いた演技は感動的なだけでなく、この役のために究極まで大減量した役者魂、圧巻です。この主人公の行動力、見習いたいものです。

主人公のロン・ウッドルーフの実話に基づいたストーリーは、彼がHIV陽性と診断され、医療体制に疑問を持ちながらも生き抜いていく姿が描かれています。彼がFDAの規制を回避し、患者たちに未承認の薬を提供する運動を始める様子は感動的であり、彼の闘いに共感できれば、本作品は感動を呼び起こします。わが国では、今後、例の注射による公共的な救済が社会問題化するときの参考になります。

映画はHIV/AIDSと闘う人々や医療制度の問題に光を当てており、偏見や差別、医療の不公平さなど、重要な社会問題について考えさせられます。視聴者はただ単に映画を楽しむだけでなく、深い社会的メッセージを受け取ることがでれば、本映画のすごさが味わえます。

本映画は1980年代のアメリカを舞台にしており、当時の風俗や医療の状況、社会的な雰囲気をリアルに再現されています。視聴者は当時の時代背景を疑似体験できますが、この時代にすでに生まれていた方は、自身の過去の記憶にも響くはずです。あの時代でもそんな感じだったのかと、重いはずです。舞台が日本ではないので、時代背景のリアルさが日本人には疎く感じてしまうのですが、実際日本も似たり寄ったりです。というか、もっと遅れています。

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キャスト

マシュー・マコノヒー(HIV患者、ロン・ウッドルーフ役)

マシュー・マコノヒー

電気技師でロデオ・カウボーイのロン・ウッドルーフを演じるのは、男前役者のマシュー・マコノヒー。てっきりロマンスの役柄しか来ないのかなと思っていたところに、HIV 患者役という難易度大の難しい役を得ました。

ロンが生きた時代、1985当時は、まだエイズは「ゲイ特有の病気」だと一般的には思い込まれていました。無類の女好きであるロンは診断結果を信じようとしないのですが、ここに男前役者を持ってきた点はいい仕上がりになった理由です。

なお、実在のロン・ウッドルーフも、マコノヒー同様の男前だったそうです(似ているかどうかは別)。カリスマ性があり、愉快で説得力があり、セールスマン能力は高すぎるほどというのが、生前のロンへの評価です。

男前がやせ細って醜くなっていくシーンは、残酷ですが、それだけにエイズの嫌な怖さを醸し出してしまいます。演じるのは体力、気力ともに難しいはずです。

役作りのためにマコノヒーは体重を 83kg から 62kg まで 21 kg も減量し演じています。

物語の通り、余命宣告されてから7年後の1992年、長きに渡る戦いの末にロンはこの世を去っていきます。

本物のロン・ウッドルーフはどんな人だったか?

ロン・ウッドルーフは突飛な行動をする人だったらしい。マコノヒーはそれを乱暴っぽく演じています。映画では、ロンは同性愛嫌悪者として描写していますが、実際はそこまで極端ではなかったそうです。

ロンがエイズに感染していることがわかると、彼は友人を全員失うことになります。友人を失ったことにより、バイヤーズクラブを通じてエイズとともに生きるゲイの人々との交流とともに、明らかな反ゲイ感情を再考したそうです。つまり、ゲイの人々に対する見方が変わったわけですね。

ロンを知る人々によると、彼からは反同性愛の感情を感じなかったと証言しています。実は、本物のウッドルーフはバイセクシュアルであることを公言していました。つまり、論自身も男性との性的接触によってHIVに感染したと考えていました。

トリビアになりますが、実物のロンは、ロデオ愛好家ではあるが、彼自身は牛に乗ったことがなかったそうです。

映画ではロンが1985年に診断されたことが描かれていますが、実はそのずっと前に医師からこの病気に罹患している可能性があると告げられています。つまり、映画のように突然知るわけではないわけです。

ロンは自分が1981年に感染した可能性があると考えていたそうですが、そのことは映画のフラッシュバックで簡単にほのめかされています。

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ジェニファー・ガーナー(イブ・サックス医師役)

ジェニファー・ガーナー

ロンを診断して理解する、イブ・サックス医師を演じるのはジェニファー・ガーナー。私のイメージでは、ベン・アフレック元夫人という印象しかないのですが、彼女は元、大学で化学を専攻していたこともあるようです。

本作品では、サックス医師は大して役に立ちませんが、エイズという病気がまだまだ未知だった時代背景を考えれば、いてほしい存在ですね。おそらくですが、映画ほど勇敢な態度を取れる医師は、この時代にはいなかったように感じます。

なお、イブ・サックス医師は、実話とは関係なく架空の人物です。実在しません。

ジャレッド・レト(トランスジェンダーのレイヨン役)

ジャレッド・レト

トランスジェンダーのレイヨンを演じるのは、こりまた男前でミュージシャンでもあるジャレッド・レト。ジャレッド・レトはもともと芸術家肌でもありますが、この役では、早く減量するために食事を摂らず 14 kg 以上減量して挑んでいます。

ただし、レイヨンは物語の上で創作された架空の人物で、実在の人物ではありません。ロン・ウッドルーフが拒否していたサブカルチャーを徐々に受け入れたことを物語上、視聴者に示すために足した役です。

キャメロン・ディアスが元婚約者だったというだけあって、俗にいうイケてる顔ですが、彼は自在に太ったり痩せたりできてしまうので、その時はそこまで男前にならないのが、役者としては得ですね。

『ダラス・バイヤーズクラブ』は25日間で撮影されましたが、レトはその間、休憩中も役柄を崩さなかったそうです。薬物問題を抱えるトランスジェンダーで、エイズ患者を演じるには、カメラが回っているかいないかにかかわらず、自分を追い込むことが必要なんだようです。それほど、極端な役だったと語っています。

トリビア

あらさがし

日本の渋谷交差点のシーンがありますが、現在の TSUTAYA のロゴがはっきりと映っています。1985年頃のシーンにしようとして失敗しています。

80年代だと思いますが、ロンが初めてメキシコから米国に入国した際に、税関に呼び止められるシーンがあります。その際の税関検査官の制服のワッペンは、90年代まで使われていなかったものです。

ロンは、1985 年HIV 検査で陽性反応が出たと聞かされます。実は、1986 年末まで信頼できる血液検査は存在せしていません。それに、当時医学界では HIV という用語が使用されていなかったという事実があります。当時、HIV 検査ではなく、白血球数やその他の症状に基づいてエイズと診断されたというのが事実です。

おそらく 1987 年頃だと思いますが、ロンが初めてメキシコから戻ったとき、国境警備官がパスポートを示すことを要求されます。そして、ロンはパスポートを渡すのですが、2008年までメキシコと米国の国境を越えるにはパスポートは必須ではなかったはず。

サックス博士の家のテレビは 2000 年代初頭のモデルだったりします。年代が合わないです。

ロンがモーテルのバスルームでビストリックを服用していますが、その薬は2008 年に市場に発売されたものですよ。

予備知識

1985年当時は HIV という用語は用いられず、一般にAIDS(エイズ)と表現されました。HIV という言葉は 1986年5月に国際ウイルス分類委員会によって作成されました。普及するのはもう少し後になります。

結末は?

まず、現実の話をすると、ペプチドTという、ロン・ウッドルーフが推進した治療法は、役に立たない治療法で、良く言えば効果が薄かったり、悪く言えば危険なものです。今日においては、誰もそんな治療をしないのですが、当時のロンにとっては何某かの効果が立ったのかもしれません。

そして、ロンが推進した DDCは、効果的な抗ウイルス治療法であることが証明されていますが、場合によっては不可逆的な神経損傷を引き起こす可能性もあり、AZT よりもひどい副作用があることも判明しています。

現在、現実にこのような病になった場合は、真摯に情報収集に努めてください。

物語の主人公、実在の人物であるロン・ウッドルーフは、1992年にこの世を去るのですが、実際に彼が実行した行動はすごいものです。わが国においても、例の注射の副作用(というか本作用)が今後増え、本作品と同様の事態になることも予想されます。

本映画に合わせて言えば、少し昔の「イベルメクチンが有効なら入手したい」という議論と似たところもあります。見方を変えれば、すぐ我々の身の回りに降りかかってくることですので、その時は本映画のような、実行力にあやかりたいものです。

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