マッド・ユニコーン
今回もNetflixオリジナルの『マッド・ユニコーン』です。
ストーリーは単北部の貧困階級出身の若造のサンティがタイ国内(バンコク)でクロネコヤマトのような運送会社を創立し、一千億円規模の会社に成長させ大金持ちになる話です。
こういうベタなサクセスストーリーを最近視たくてモヤモヤしていたので、見終わった後は幸せな気持ちになりました。
ストーリーに関しては、ツッコミが入ることは予想されているので、一応ことわっておくと、実在のタイにある配送会社フラッシュ・エクスプレスのコムサン・サイリー氏の実話を参考(ベース)に、グーグルの創業話、日本のヤマト運輸などのサクセスストーリーとアップルのジョブズ的な滅茶アピールする押しの強い成功者の話をアレンジ、ミックスした仕立てになっています。主人公(CEO)が無茶をする狂人で、それを支える会計係(CFO)とエンジニア(CTO)でストーリーは展開します。本作品はあくまで創作です。
配役キャスト
キャストはジブリ風のイラストにして紹介します。似ていないかもしれませんが、ご了承をお願いします。
ナタラ・ノパラッタヤポーン(アイス)

主役のサンティを演じるのは、通称アイスことタイ人の俳優、ナタラ・ノパラッタヤポーンです。中国語が見事でしたが、役作りのために二か月でマスターしたとのこと。役のサンティはタイの実在の人物、資本金400万円でベンチャーを大企業まで成長させた「コムサン・サイリー」氏をモデルにしています。
ラミダー・ジーラノラパット(シャオユー 役)

上海中国人女性のシャオユーを演じるのは通称ジェーン、ラミダー・ジーラノラパットです。えらく中国語が上手いなと思いましたが、両親のどちらかが台湾出身らしくて、本人としては中国語をマスターすることなんてチョロいんでしょうね。紅一点のヒロイン役なのですが、美貌を出汁に出世しようなどとしないので好感が持てる正統派の役ですね。
なお、タイではこの程度の美貌は序の口で、すごい美女がうじゃうじゃいます。でも、要求される演技力と美貌が一致しない人が多いとか聞いたことがあります。彼女は、まだ数年前に大学を卒業したばかりの小娘で、当時の卒業写真が雑誌に載っていたかと思うのですが、まさに娘という感じの人ですね。彼女は化粧品のモデルとかしていた印象があります。余談ですが、シャオユーの婚約者中国人役の俳優(ビー・タサパック・スー)が妙に男前すぎて、女性視聴者の視線を独り占めしているのがわかりました。
パラン・ロックシルプ(ルイジエ 役)

通称パラン、パラン・ロックシルプは本作ではルイジエ(Rui Ji)という、中国人の天才プログラマー役で出演です。この役、良すぎますね。ダチになろうよって感じの役です。役では少し小太り系になっていましたが、普段はモデルのようにすらっとした人物です。中国人役ですがタイ人です。バランは本当に博士号を持っているエリートらしいですよ。
タネート・ワラークンヌクロ(カニン 役)

サンティの敵対物流会社のタイでの統括最高責任者がタネート・ワラークンヌクロ(通称エーク)演じるカニンです。タネート・ワラークンヌクロは私の記憶ではシンガーだった気がします。いい味出してますね。彼の今回の役で、私が気に入ったセリフは「お金(チャンス)はいたるところに空気のようにありふれている。でもそれに気づく人はごくわずかだ。皆気づかない。それが富を得る人とそうでない人の違いだよ。」
見どころ
ベタな話なので、見どころは必ずしも満足とまでは言いませんが、見どころもベタです。
タイ人のサンティが上海の中国人大金持ち連中に食い込む場面、皆の前で大酒を食らい酔いつぶれる話は、ベタですが、似たような実話をよく聞きます。人の前で酔っぱらう話の大半が大失敗話ですね。モトがゼロの何もないサンティなので、いかにして強力な人脈を得るかというのがキモだということですね。酒で大金持ちと仲良くなるということをしたわけですね。タイではこういうのはタブーな気もします。
ITシステムまわりの設計スタッフの奔走ぶりは、現実社会でもあのような感じですね。トラブルになる場面も、人災が普通です。マニアな方は同じように感じたはずです。Linuxシステムなどを動かして、コードはJavaSript系をずらずら書いているところを映像にしているというところも、ベタでしたね。ハリウッドだと、もうすこし演出を加えるかな?
紅一点のシャオユーは、特に主人公と恋愛感情にモロ走りすることもなく、婚約者を裏切るようなことをせず、タイで受け入れられるストーリーにしているので、この点は私的に好感が持てました。この種のサクセス・ストーリに安っぽい恋愛をミックスするとゴミ作品になりがちなので、避けてくれてよかったです。もしそんなことしてたら、二度見はしない作品になるところでした。
良くも悪くも、えぐいシーンはないので何度でも見ることができます。ベタすぎて気持ちいいですね。
トリビア
サンティが自分の会社の看板を作る際に「サンダー・エクスプレス(Thunder Express)」とするところを「ツンダー・エクスプレス(Tunder Express)」とやったのは、米国Google社の「googol(グーゴル)」と登録しようとしたのを「google(ゴーグル)」とやってしまったという怪しい話のパロディ。
気になったアイテム
作中で気になったアイテムを紹介します。本作では落としても壊れないスマホが登場します。そのスマホを配送荷物の確認ツールにしています。確かにバイクで宅配業者が使うアイテムとしてはスマホの剛性は大切な要素だ思いました。
落としても壊れない時計としてはカシオのG-SHOCKが有名ですが、それのスマホ版のようなものが様々にメーカーから販売されています。
ここでは日本のアマゾンでも手に入る Blackview BL7000 を紹介します。ドラマでは他のブランドが使われていましたが、今現在の必要スペックを考えるとここらあたりになるはずです・
落とすことが前提のタフネスマホは重くて一般的にCPUまわりが弱く、妥協し過ぎると使い物にならず、高価すぎると使うのが嫌になる極端なアイテムです。このモデルは五万円以下で、あまざらしのキャンプなどでも十分に使えるようバランスされていると思います。なお、カメラ機能とかは一世代前の感じもしますが、自然光下では普通にきれいに写ります。今までは少なくなったSDカードが使えるスマホです。
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