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[Netflix]『サラ・キムという女』徹底レビュー|あらすじ・キャスト・見どころを解説!最後まで真相が読めないミステリー

サラ・キムという女

『サラ・キムという女』はこんな人におすすめ

  • 韓国サスペンスが好き
  • 『秘密の森』が好き
  • どんでん返し作品を楽しみたい
  • 主演俳優の演技を堪能したい
  • Netflixオリジナル韓国ドラマを探している
  • 高級ブランド業界の裏側に興味がある

Netflixで配信中の韓国ドラマ『サラ・キムという女(The Art of Sarah)』は、高級ブランド業界を舞台にしたミステリーサスペンスです。

物語は、誰もが憧れるセレブ女性、サラ・キムの「死体」が発見されるところから始まります。しかし捜査が進むにつれ、彼女の名前経歴人生そのものも、すべてが偽りだったことが明らかになっていきます。

果たしてサラ・キムとは何者なのか?

そして、本当に死んだのは誰なのか?

華やかな高級ブランドの世界の裏側で繰り広げられる、欲望と虚栄心、そしてアイデンティティを巡る心理戦。韓国ドラマらしい濃厚なサスペンスが好きな人なら、間違いなく楽しめる作品です。

この記事では『サラ・キムという女』のあらすじ、キャスト、見どころ、そして実際に視聴した感想を含めて紹介します。


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『サラ・キムという女』あらすじ

高級ブランド「プドゥア」のアジア統括責任者として華やかな人生を送るサラ・キム

彼女は社交界のスターであり、多くの富裕層から注目される存在でした。

ところがある日、ソウル市内の下水道から彼女と思われる女性の遺体が発見されます。

捜査を担当するのはソウル警察庁のエリート刑事パク・ムギョン

しかし調査を進める中で、サラ・キムという人物には戸籍や経歴に数多くの矛盾が存在することが判明します。

  • モク・ガヒ(第三話)
  • キム・ウンジェ(第四話)
  • ドゥア

次々と浮上する別名。すべてサラ・キムにつながる名前です。

さらに高級ブランド事業や投資話偽造品ビジネス失踪事件殺人事件まで絡み合い、捜査は予想外の方向へ進んでいきます。

真実に近づくほど謎が深まり、視聴者も刑事と同じように翻弄されていく構成で作られています。

誰もが予想するのは、警察がサラ・キムの正体を暴いて、韓国風にサラの実体をシバいて吊るし上げて終了という感じで、エンディングにするのかと思いきや、『妖女の時代』を思わせるようなエンドが待っています。ハッピーエンドにはなりえませんが、マイルドながら後味の悪さも微妙に調整されたエンディングになります。

本ドラマでは5億ウォンという金額が何度か出てきますが、日本円にすると約8,900万円ほどになります。5,000万ウォンの賠償を請求されるシーンは、約890万円の賠償という感じですね。150億ウォンだと約26億7,000万円という感覚です。デパートの販売員が多少の詐欺を駆使した程度で、短期間で弁済できるものかどうかというツッコミは無しですよ!


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エピソード

各エピソードの要約です。個人的な見解を少し含みます。後半の第四話以降が、取り調べ室でのサラ・キムとパク刑事の対決になります。

エピソードタイトルタイトル(韓国語)監督
第一話Jane Doe(韓国語:무명녀)キム・ジンミン
パク・ムギョン刑事は、顔が判別できないほど変貌した状態で発見された実業家サラ・キムの死を捜査する。パク刑事はサラの経歴を調べていくうちに、彼女の身元に関する矛盾点に気づく。彼はサラと知り合いの裕福な女性、チョン・ヨジンに事情聴取を行い、ヨジンはサラとの関係について語る。ヨジンは、自身も社会的に孤立していたにもかかわらずサラを気遣い、サラが支店長を務めるヨーロッパの高級ブランド「プドゥアに投資したと主張する。しかし、彼女の回想シーンでは、投資の失敗をめぐる頻繁な口論など、全く異なる関係性が明らかになる。サラがヨジンに贈った高級ハンドバッグも偽物であることが判明する。ヨジンは当初、遺体安置所でサラの身元を確認したが、パク刑事は後に監視カメラの映像を確認し、ヨジンが遺体に唾を吐きかけているのを発見する。このエピソードでは、パク刑事とサラの過去の繋がりも描かれる。サラが苦境に陥っていた時、パク刑事が自分のネクタイを涙を拭くためのハンカチ代わりに差し出したというエピソードだ。捜査は深まり、パク刑事はサラの人生に関する公式発表や彼女のビジネス帝国の正当性に疑問を抱き始め、彼女の側近たちの間で複雑な詐欺と個人的な恨みが絡み合う様相を呈していく。
第二話サラ・キム(韓国語:사라킴)キム・ジンミン
パク刑事の捜査により、ヨジンがサラの未払い配当をめぐって脅迫するために地元のチンピラを雇っていたことが明らかになる。犯人は警察に対し、ヨジンの指示でサラのブティックを襲撃しようとしたが、サラが男たちを店内に閉じ込めてチンピラを刑事告訴したと供述する。その結果、ヤクザは投獄され、ヨジンは投資紛争を取り下げる合意書に署名せざるを得なくなった。物語は、サラにブラックリストに入れられた後、転売業者として働く元プドゥア販売員のウ・ヒョウンを紹介する。ヒョウンは、ブランドイメージを維持するために売れ残った在庫を破棄するなど、サラのビジネス手法を思い出す。ヒョウンと友人のヤン・ダヘは、サラにバレてヒョウンが解雇される前に、プドゥアの商品の真贋を密かに調査し始めた。ヒョウンとダヘがサラの過去を調べ続けると、モク・ガヒという女性につながる手がかりが見つかる。同時に、警察も同じ名前に行き着き、故人が以前使用していた身分を示唆する。エピソードの最後では、二つの並行した捜査がサラの隠された過去と、彼女とモク・ガヒという名前との繋がりへと収束していく。
第三話モク・ガヒ(韓国語:목가희)キム・ジンミン
パク刑事のチームは、サラの顧客であるチェ・チェウが経営するサムウォル百貨店を捜査する。チェウは非協力的だが、記録からサラとサムウォルの元従業員ガヒが繋がっていることが判明する。回想シーンでは、ガヒが勤務中に高級品が紛失したことで多額の借金を抱える様子が描かれる。損失を返済するため、彼女は従業員限定のセールを利用して割引商品を仕入れ、オンラインで転売して利益を得ていた。その成功により、彼女は個人ローンを組んだり、同僚の身分を利用して仕入れ制限を回避したりするようになった。しかし、百貨店が二次流通市場の取り締まりを始めると、彼女の仕入れ先は枯渇し、高利貸しに借金をする羽目になる。絶望したガヒは、サムウォルからハンドバッグを盗み、火災報知器を作動させて逃走し、遺書を残して貯水池に飛び込む様子が監視カメラに映っていた。世間は彼女が死亡したと信じるが、パク刑事は、この自殺は債権者から逃れるための偽装工作だったと結論づける。その後、警察は貯水池で人骨を発見し、ガヒの失踪の経緯を複雑化させ、ガヒがサラ・キムという偽名を使っていた間に誰の遺体が残されたのかという疑問を生じさせた。
第四話キム・ウンジェ(韓国語:김은재)キム・ジンミン
警察はカン・ジフォンを重要参考人として特定した。ジフォンは、サラがキム・ウンジェという偽名を使っていた時に出会ったと説明する。サラは高利貸しのホン・ソンシンの妻だと名乗っていた。ジフォンはサラの手に傷跡があったことから彼女が虐待を受けていると思い、介入しようとしたが、サラはソンシンを庇った。サラはジフォンに経済的支援をしていたが、同棲を提案すると怒り出した。ジフォンは最終的に、サラの高級ブランドが偽造品を使用しており、彼女の経歴は捏造だったことを知った。ソンシンは別の説明をし、サラとの間で5億ウォンで彼女の腎臓提供と引き換えに偽装結婚をしたと述べている。サラは当初、腎臓移植をすっぽかして逃げようとしたが、最終的に腎臓を提供する手術を受けた(腎臓を提供した)。サラは結局5億ウォンはソンシンから現金としては受け取らずに、ソンシンの家の松の木を切り倒して、それで象徴的にソンシンからの支払いを受け取ったことにした後、偽装結婚の契約期間も切れたのて、ソンシンのもとを無言で去る(つまり対価として現金を受け取らずに自分の腎臓を提供するという詐欺師らしからぬ行動をした)。警察が彼女の複数の身分歴を公表しようとしている最中、サラ・キムとして知られる女性が予期せず警察署に現れ、パク刑事と面会する。この動きにより、捜査は行方不明者の捜索から容疑者との直接対決へと移行し、サラは自身の行動と現在の人物像の正当性を弁護する準備を進める。
第五話プドゥア(韓国語:부두아)キム・ジンミン
公的な捜索令状を受け、サラは尋問されるために警察署に出頭する。彼女は、ヨジンの投資を返済し、将来の利益に関する契約を維持しているため、自分の事業は詐欺ではなく合法であると主張する。彼女は、韓国製の商品にもかかわらず、最終組み立てが英国で行われているため、「メイド・イン・イングランド」のラベルも合法あると警察に説明する。サラはまた、ヨーロッパの王室とのつながりを明示的に主張したことは一度もないが、そのような噂が広まるのを許していたと明言する。警察はヨジンとサラを合同で尋問するが、ヨジンは以前の敵対的な発言を撤回する。発言を撤回しないとヨジンは自分も横領の罪で罪に問われるからである。ヨジンがサラに投資したお金はすでに戻ってきており、詐欺の証拠がないため、警察は彼女(サラ)を釈放せざるを得ない。しかし、パク刑事は彼女の供述に矛盾があることに気づく。彼女は事件の冒頭で発見された身元不明の遺体について知っていたのだ。パク刑事は、偽装死を容易にするために、被害者が意図的にサラに似せて作られたと推測する。これは、サラが被害者の死を事前に知っていたか、殺人に関与していたことを示唆している。この失言に基づき、パク刑事は彼女を殺人容疑で逮捕し、彼女を身元不明の遺体と直接結びつける。パク刑事がサラの殺人への関与を立証しようとするにつれ、事件の焦点は金銭搾取から死刑に相当する犯罪へと移っていく。
第六話無戸籍者 (韓国語: 무적자 )キム・ジンミン
サラが殺人容疑で起訴される一方、パク刑事はチェウと非公式の面談を行う。チェウは、サラが希少品や若い男性への興味を利用して自分を操っていたことを認める。回想シーンでは、サラが忠実な従業員を排除するために、チェウのオフィスにジフォンをスパイとして送り込んでいたことが明らかになる。チェウはまた、過去にサラ・キムを名乗る別の女性がサムウォルで拘束された事件についても言及する。サラはその女性を無罪放免するよう主張し、チェウは自身の評判を守るためにその要求に応じた。パク刑事の捜査により、この二人目の「サラ」の存在が確認され、容疑者の身元に関して大きな混乱が生じる。彼は、どちらの女性が拘束されている人物で、どちらが被害者なのかを判断するのに苦労する。同じ名前を使う複数の人物の存在は、組織的ななりすまし行為を示唆している。パク刑事がこれらの複雑な状況を解き明かそうとする中で、拘束されている女性が様々なペルソナを演じることで、複雑な社会階層を渡り歩いてきたことに気づく。パク刑事は逮捕した女性の本当の出自と、他の容疑者との関係を突き止めようと捜査を続ける。
第七話キム・ミジョン」(韓国語:김미정)キム・ジンミン
パク刑事は、サラ・キムとして活動している女性の証拠を見つけ、それが「もう一人の」サラ殺害の動機となる。彼はプドゥアブランドの不正な起源を暴露すると脅し、スキャンダルが会社を破滅させると警告する。ブランドを救うため、拘束されている女性は自白する。彼女は、家出中の腕利きの偽造デザイナーであるキム・ミジョンがプドゥア製品の制作者だと特定する。自白によると、ミジョンは違法工場で働き、ブランドの成功を見てサラになりすまし始めた。ミジョンがサラの秘密をチェウに暴露しそうになったことで、ライバル関係は頂点に達し、チェウはサラに解雇される。これに対し、ミジョンはサラを孤立させるために同僚を当局に通報した。最後のどんでん返しとして、拘束されている女性は自分がキム・ミジョンだと主張する。彼女は、サラ・キムを殺害し、彼女の身分と高級ブランドを永久に乗っ取ったと述べる。この自白によって殺人の動機は明らかになったものの、パク刑事は自らが築き上げてきたブランドの崩壊よりも殺人罪での有罪判決を選んだことで、彼女の話の信憑性に疑問を抱くことになる。
第八話サラ・キムという女(韓国語:레이디 두아)キム・ジンミン
パク刑事は、プドゥアイベントでサラが自分が搾取した相手と対峙したと推測する。チェウとヨジンがサラと緊張した和解に達したが、そのストレスが原因でサラが挑発を受けてミジョンを殺害したと示唆する。サラはこれに反論し、法廷で正式にミジョンの身分を名乗る。致命的な争いがあったことは認めるものの、サラの命を奪おうとした際に正当防衛で行動したと主張する。パク刑事は以前の腎臓移植のDNAを使って身元確認を試みるが、ソンシンが医療記録を破棄していたことが判明する。生物学的証拠がないため、警察はどちらの女性がどちらであるかを特定できない。サラはパク刑事に、サラ・キムとして釈放するか、サラ殺害の罪でキム・ミジョンとして有罪判決を下すかのどちらかを選べと迫る。警察は最終的に詐欺容疑を取り下げ、「本物の」サラ・キムが被害者だったと結論付ける。その女性はキム・ミジョンという偽名で有罪判決を受け、ヨジンとチェウの経営下でプドゥアブランドが存続できるよう、事実上自身の法的身分を犠牲にした。パク刑事は最後の面会のため刑務所を訪れ、自身の本当の身元について真実を求め続ける。

人物関係図

ざっと人物相関図を見ておきましょう。

flowchart TB subgraph s1["サラ・キムという女"] a["サラ・キム
(モク・ガヒ)
(キム・ウンジェ)"] b["キム・ミジョン"] c["パク・ムギョン"] d["カン・ジフォン"] e["チェ・チェウ"] f["チョン・ヨジン"] g["ウ・ヒョウン"] h["ホン・ソンシン"] end a --- b & c & d & e & g & h a == "コピーバッグ製造させる" ==> b c -- "事件で捜査する" --> a d <-- "恋人(利用関係)?" --> a d -- "愛人装ったサラのスパイ
(上客)" --> e e -- "秘書として雇う" --> d a -- "カモる" --> f a -- "上客" --> e f -- "投資する" --> a a -- "部下にする" --> g a -- "腎臓を移植" --> h h -- "偽装結婚" --> a c -- "出店希望" --> e e -- "拒否" --> c

『サラ・キムという女』主要キャスト

シン・ヘソン|サラ・キム役

シン・ヘソン

韓国ドラマ界屈指の実力派女優シン・ヘソンが主演。

サラ・キムという一人の女性でありながら、

  • モク・ガヒ(詐欺師に目覚める)
  • キム・ウンジェ(偽装結婚)
  • ドゥア(ホステス)

など複数の人格・身分を演じ分けています。ちなみに、サラ・キムもモク・ガヒもそのためすべて偽名です。

視聴者に「どれが本当の彼女なのか?」を考えさせる圧巻の演技は、本作最大の魅力です。

『哲仁王后』『生まれ変わってもよろしく』『サムダルリへようこそ』などで見せた親しみやすいキャラクターとは全く異なる一面を披露しています。


イ・ジュンヒョク|パク・ムギョン役

イ・ジュニョク

サラ・キム事件を追う刑事。

冷静沈着で観察力に優れ、わずかな矛盾も見逃さない執念深さを持っています。カメラに納まる具合なのか、妙に男前に映ったり、普通に映ったりします。モトがいいのでブサイクには映りえません。
『秘密の森』以来となるシン・ヘソンとの共演も話題になりました。
サラを追い詰めながらも、彼女の本質に惹かれていく複雑な感情表現が見どころです。惹かれているというより、正体が気になって仕方がないって感じですかね。


パク・ボギョン|チョン・ヨジン役

パク・ボギョン

化粧品会社ノクスのCEO。

サラの友人であり経営者で投資家ですが、物語が進むにつれて複雑な利害関係が浮かび上がります。女性経営者同士の複雑な関係なので、こんな感じなのかなとも思いますが、普通にありそうで怖いですね。


ペ・ジョンオク|チェ・チェウ役

ペ・ジョンオク

詐欺師に転身する前から、かつてサラ・キムが働いていた大手企業サムウォルデパートの会長。「男になることは人生で叶いそうにない」というセリフでわかるように、強気な経営がお好みみたい。財閥令嬢から自分の会社の頭になったとされる生粋の大金持ちの財界権力者。いい演技してますねぇ。

チョン・スジ|キム・ホンミ役

チョン・スジ

大手サムウォルデパートMD本部長を務めるやり手。チェ・チェウ会長の側近で、キレもの。できる輩であることはよくわかるが、何をしてもやり方が鼻につく、嫌な女ですね。日本にもたくさんいるタイプの人です。美人なのは認めますけどね。整形せずにその顔ならすごいと思いますよ。

キム・ジェウォン|カン・ジフォン役

キム・ジェウォン

サラと恋愛関係にあった男性。年配女性専門のホストとして生計を立てていました。

サラの過去を知る重要人物としてストーリーの核心に関わっていきます。物語では恋愛関係とはなっているのですが、映像からはサラがこのガキを利用したようにしか見えません。韓国人俳優らしく、いわゆるイケメンで、うまく頭の悪いホストを演じていると思いました。


イ・イダム|キム・ミジョン役

イ・イダム

偽ブランドバッグを製作する腕のいい革職人。序盤は美女でいい感じなんですが、後から悪い女に豹変するので、読者の期待通りです。美女でもこんな輩は困るわ。

イ・イダムは物語後半で大きな鍵を握る重要人物です。サラ・キムと容姿が似ているので、サラのオーダーメイドのドレスを着合わせ(仮縫い)に身代わりに行くことになったキム・ミジョン、そこで店員たちからサム・キムとして扱われることに快感を覚えてしまったキム・ミジョンはサム・キムのなりすましをやることに快感を覚えてしまいます。

チョン・ジニョン|ホン・ソンシン役

チョン・ジニョン

サラ・キムの偽装結婚の相手で、高利貸しの貸金業者の代表者。末期腎臓病を病んでいる大金持ち。サラがドゥアと名乗りホステスをしていた時に出会い、サラに「私の腎臓、5,000万ウォンで提供するわよ」と誘われ、二年間の偽装結婚生活に入る。二年間というのは、韓国の法律では配偶者から臓器移植を受ける場合は、最低二年間の結婚事実があることとされているからです。

チョン・ダビン|ウ・ヒョウン役

チョン・ダビン

ブランド店の販売員として働いていた頃に、太客だったサラ・キムにヘッドハンティングされて、「プドゥア」の販売員として働くことになる。初めはサラにあこがれていたが、後にサラに対する不信感が募り、突如サラから解雇される。サラとプドゥアの秘密情報(顧客リストやスマホのパスワードなと)をノートに書きたてめていたという、食えない輩。

イ・ファジョン|ソウル警察庁金融犯罪捜査チーム長役

イ・ファジョン

ソウル警察庁金融犯罪捜査チーム長。「口座凍結しなかったのか?お前は被害者からワイロでも受け取ったのか?クズ野郎!恥を知れ!」と(たぶん同期の)パク刑事に殴りかかる、つかみかかるシーンは圧巻。マジでこんな人が役所にいたら怖いけど、いい味出してますね。この女優、いい感じだわ!日本のドラマや映画にも出演いただいてキレれた役を見せてほしいよ!


『サラ・キムという女』の見どころ

① 最後まで真相が読めない構成

本作最大の魅力は圧倒的な「先の読めなさ」です。

序盤では、

「サラは被害者なのか?」

と思わせておきながら、

中盤では

「実は加害者なのでは?」

さらに終盤になると

そもそも本当にサラなのか?

という新たな疑問が生まれます。

視聴者の予想を何度も裏切る展開が続くため、一気見したくなる中毒性があります。

実際に視聴した感想としても、ドラマの終着点を最後まで容易に予測できず、非常に楽しめました。


② シン・ヘソンの怪演

チョン・ジニョンとシン・ヘソン

本作は実質的にシン・ヘソンのワンマンショーとも言える作品です。

同じ人物でありながら、

  • 貧しい販売員
  • 高級ブランド経営者
  • ホステス
  • 詐欺師

と全く異なる人生を演じ分けています。

視線や話し方、表情まで細かく変化しており、「本当に別人なのでは?」と思わせるほど。

韓国ドラマファンなら必見の演技です。


③ 高級ブランド業界の闇を描く社会派ドラマ

『サラ・キムという女』は単なるミステリーではありません。

ブランド信仰。

SNS時代の虚栄心。

成功者への憧れ。

学歴や肩書きへの執着。

現代社会が抱える問題を鋭く描いています。

人はどこまで自分を偽れるのか?

というテーマが全編を通して貫かれている点も印象的でした。


④ 『秘密の森』ファン必見の再共演

シン・ヘソンとイ・ジュンヒョクの再共演は大きな話題となりました。

二人が繰り広げる知的な駆け引きは、本作のサスペンス性を大きく高めています。

恋愛要素よりも心理戦が中心で、大人向けの緊張感が楽しめます。


視聴者の口コミ・評判

SNSや海外レビューサイトでは以下のような評価が多く見られました。

良い口コミ

  • 「毎話どんでん返しがあって止まらない」
  • 「シン・ヘソンの演技が圧巻」
  • 「高級ブランド業界の描写がおしゃれ」
  • 「ラストまで正体が分からなかった」
  • 「Netflix韓国ドラマの中でもかなり上位」

気になる口コミ

  • 「会話劇が多くテンポがゆっくり」
  • 「人物関係が複雑」
  • 「終盤はやや難解」

ただし、ミステリー好きからは総じて高評価を獲得しています。

海外レビューサイトでも概ね好評で、特に主演陣の演技力は高く評価されています。


キム・ミジョンの豹変

キム・ミジョンは子供の時に家出して、無戸籍者になっています。そのため、住民登録もできず銀行口座も持てません。だからサム・キムのなりすましをやるようになります。サラのそれをうまく利用するのが本ドラマの面白いところです。キム・ミジョンはサラの財布を失敬してサラのカードを使いまくるのですが、ある時、不正使用が店にばれて拘束されます。使用された店は「アンタのカードを勝手に使ってるやつを捕まえたぜ!」とサラに連絡するのですが、サラは大ゴトにしたくないと店に「そいつを釈放するように」要求します。

当然に豚バコ行きを覚悟していたキム・ミジョンは、なぜサラが警察に通報しなかったのか不思議に思います。そして、そうだ「サラも身分がないんだ。無戸籍者なんだ」と悟ります。ということは、キム・ミジョンがサラ・キムになってサラ・キムがキム・ミジョンになったとしても、誰も気づかなすはずだと、恐ろしいことを考え始めます。キム・ミジョンはすでに自分の無戸籍者仲間を警察に通報して排除に成功しており、違法工場に残してあった指紋もすべてふき取って完全に自分がそこにいたという証拠を消し去っていました。

ただ、視聴者が疑問に感じるのは、子供の時に家出してろくに教育も受けなかった人物にしては、やることにかなりの知能を使っています。ずるがしこいというか、子ズルい野郎なんですよね。

実際に見た感想(ネタバレなし)

個人的にはかなり満足度の高い作品でした。

まず何より、最後まで結末を予想しにくい脚本が秀逸です。

韓国ドラマのサスペンス作品は途中でオチが読めてしまうこともありますが、本作は終盤まで真相が二転三転します。

また、シン・ヘソンの演技は圧巻でした。

「この人は本当に誰なんだろう?」

という感覚を視聴者に持たせ続ける説得力があります。

一方で、イ・ジュンヒョク演じるムギョン刑事は非常にスマートで格好良いのですが、個人的には少し洗練されすぎている印象もありました。韓国刑事ドラマ特有の泥臭さや執念深さがもう少し見られれば、さらに魅力的なキャラクターになったように感じます。

そしてラスト。

詳細は伏せますが、韓国映画や韓国ノワール作品を思わせる後味の悪さがしっかり残されています。『妖女の時代』みたいな感じの終わり方ですが、ミステリアスに終わるのではないのが韓国的です。

スッキリ大団円では終わらず、「本当の勝者は誰だったのか?」を考えさせる余韻の残る結末でした。

このあたりは総じて非常に韓国作品らしく、好き嫌いが分かれる一方で強く印象に残ります。

蛇足ですが、韓ドラ特有の恋愛もの(ネタ)を絡めなかった構成は気分がよかったです。本ドラマに恋愛要素が入ると、見ていて胸糞悪い作品になったことが予想できます。この点だけは本当に良かった。


韓国人一般のブランド理解

ここで韓国人の「ブランドによる老舗」という感覚を理解していないと、このドラマを味わいつくせません。
韓国人の抱くブランドイメージは日本人のそれとは大きく違います。日本では「明治10年創業」などと冠した老舗のお菓子屋、呉服屋の荘厳さが理解できますが、韓国にはそういう感覚がありません。
そのため、そのような名店に韓国人を連れて行くと、一言目は「なぜ100年以上も昔からこのビジネスを続けていて、こんなにこぢんまりしているのですか?」という質問を受けます。
韓国人の感覚からすれば、100年以上も同じビジネスをしていて、小さく店を構えている程度だと、横の国から攻め込まれたりしたらおしまいだろ?お前らバカなのか?ようするに、そのビジネス失敗してるだろ?なぜ、だらだらといまだに続けてるの?という感覚になるようです。つまり、一気に大きくしてそれを保つのがビジネスだというのが韓国人の感覚です。

サラ・キムは自身のブランド「プドゥア」をフェイクながらヨーロッパの王室御用達に仕立てますが、このブランドが何十年、何百年前から存在しているなどという設定にはしません。何百年も前からビジネスを続けていて、サムソンより小さい会社なのか?と、むしろマイナスイメージが韓国人の間で強調されるからです。これはヨーロッパでも、日本でもありえないことですが、韓国をマーケットにする以上、老舗という響きは韓国人の心には響かないからです。ここに違和感をおぼえた人は、まだ日本人の感覚で視聴しているという感じですね。創業何百年という響きより、裕福層の中の0.1パーセントをターゲットにするといった設定の方が、韓国では響くようですね。

韓国人の親友感覚

パク・ボギョンとサラ・キム

韓国人と親しくなるハードルの一つは、お互いに相手のプライベートな領域に足を踏み入れる感覚が違うところです。
例えば、韓国人は親しい友達とみなすと、友人の弁当を開けて何も言わずにオカズをつまむことに抵抗を感じません。というより、一緒に弁当を食べるのならあなたのお弁当も、私の弁当もシェアしましょう。あなたのお弁当の方が豪華で私の弁当が貧相でも、友達なんだから対等にシェアよという感覚です。これが親友だという感じになるようです。

この感覚が理解できていると上の画像の場面、サラ・キムが化粧品会社「ノクス」の代表パク・ボギョンに「お口をあーんして、これ食べて」みたいな場面の理解が深まると思います。これは、日本人同士がふざけ合う感覚ではなく、韓国人同士が腹を割って友達になりましょうという象徴的な演出になります。

もちろん、韓国ドラマらしく、親しくなった後はそれが転化して愛憎になるという展開が予想できるのも、韓国ドラマ的な進め方です。

「私なら約束だけして、お金を貸しません」

サラが偽装結婚の夫、ソンシンが「オレはヤツ(過去の敵)にお金を貸してやった。孫の代まで返せないような額をな!」とサラに語ります。かつての敵に、大金を借金させることによって、ソンシンはその男をずっと借金まみれにして奴隷化して復讐を成し遂げようとしたお話です。そこで、サラはソンシンにこう言います。「私ならお金を貸すという約束だけして、お金を貸しません。相手は一縷の望みを持ち、それがかなわない。それが復讐です。」ソンシンは「お前の方が、金貸しに向いてるな」と返すのですが、この辺りは日本人がイマイチつかみきれないところかもしれません。

おおよそ、日本以外の国では約束だけして約束を守らないのが普通です。特に大陸系はその傾向が強いです。例えば、中国は米国と航空機を数百台購入するという約束だけして、その半分も購入しない、支払いはしないのが普通です。ドイツも数千億円の災害支援を表明だけして、実際はそのうちの数億円しか支払わないというのは、普通に起きています。日本は数千億の支援を表明したら、国会で可決したら数週とまたずに送金しています。日本だけが、世界で極めて異例です。これは国民レベルでも同様です。日本人は契約という概念が苦手、約束は守りましょうという道徳を普通に持っているので「守れない約束はしない」というのが最低限の礼儀だと考えます。本ドラマでは「守るつもりのない約束をする」みたいなことをサラッと言っていますが、韓国や中国、それ以外の国でも普通にそう考えているようです。わかりやすいですね。

やはり、日本の戸籍制度は国民の宝

本ドラマで突っ込める点は、サラ・キムが名前を変えて、別人で別の住民になりすまして生き続けられてしまう点でした。日本は戸籍制度がしっかりしていますから、こんなに簡単に別人になれません。オウム事件の逃亡者、菊池直子は意外とあっさり別人になっていましたが、それでも戸籍バレしてます(ちなみに、この事件全体では、菊池氏は裁判で無罪判決が出ています)。

ありえないとツッ込むより楽しもう

偽ブランドが本物のブランドになるようなことは、あまりあり得ませんが、世の中には例外があります。たとえば中国ではホンダの偽物バイクを製造していた会社が、あまりにもパクリ技術が精巧だったのでホンダが偽物製造会社を買収したというような笑い話も起きています。韓国でも似たようなことはあるようで、小さいレベルでは普通にあるのかもしれません。韓国の現代自動車は戦後の日本の三菱自動車の技術を丸々不正に盗用しているのは業界では有名ですが、これも韓国人的には盗ませた三菱自動車が悪いという感覚です(韓国的には三菱が技術を提供した)。現代自動車に三菱の技術をチョイ足しした程度にしか感じていません(実際はマルパクリが実態です)。チョコレート菓子『きのこの山』『竹のこの里』、日本の名産イチゴのパクリも日本では有名ですが、一般韓国人は自国のものがオリジナル(ウリジナル)と思い込んでいます。そのため、一般的な盗用の話を混ぜると韓国人ビジネスマンとは話がかみ合わなくなりますが、そのことをさしおいてこの話を楽しむのがおすすめです。幸いにも、今回のコピー商品の話は韓国内だけの話で閉じていますので、限定的に楽しみましょう。ブランド舐めるな!とかのツッコミは無用ですよ。


まとめ

『サラ・キムという女』は、高級ブランド業界を舞台にした上質な韓国ミステリーサスペンスです。

複数の身分を持つ謎の女性サラ・キムと、彼女を追う刑事ムギョンの攻防は最後まで目が離せません。

シン・ヘソンの圧倒的な演技力、先の読めない脚本、そして韓国作品らしいビターな結末まで含めて、ミステリー好きならぜひ一度は見てほしい作品です。

Netflixで配信中なので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

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